所有している空き家を売るべきか・貸すべきか判断するポイントは?
    ■住活コラム

    空き家が過去最多の900万戸に!所有している空き家を売るべきか・貸すべきか判断するポイントは?

    【目次】

    1.空き家が過去最多の900万戸に

    空き家が過去最多の900万戸に_所有している空き家を売るべきか・貸すべきか判断するポイントは?

    2.空家対策特措法が改正された影響は?

    空家対策特措法が改正された影響は?_所有している空き家を売るべきか・貸すべきか判断するポイントは?

    令和5年12月13日に、空家対策特措法の一部を改正する法律(令和5年法律第50号)が施行されました。

     

    詳しくは国土交通省の『空家等対策の推進に関する特別措置法の一部を改正する法律(令和5年法律第50号)について』をご確認ください。

    https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk3_000138.html

    3.空き家と固定資産税の関係について

    空家対策特措法が改正された影響は?_所有している空き家を売るべきか・貸すべきか判断するポイントは?

    2. 「住宅用地の特例措置」が適用されると土地の税率が軽減

    空き家でも、「住宅用地の特例措置」が適用されると、土地の一部に税率の軽減が行われます。軽減率は以下のとおりです。

     

    小規模住宅用地(200㎡以下の部分) 固定資産税が1/6

    一般住宅用地(200㎡超の部分)     固定資産税が1/3

     

    この特例措置により、所有者は固定資産税の支払いを軽減できますが、条件として住宅が建っていることが条件となります。

     

    3. 「特定空き家」「管理不全空き家」は固定資産税が高くなる

    先に説明した住宅用地の特例措置は、「特定空き家」に指定されると利用できません。
    また、先述したとおり、空き家対策特別措置法の改正により、新たに「管理不全空き家」も指導・勧告の対象になりました。空き家が建つ市区町村から「特定空き家」または「管理不全空き家」としての指導を受け、それに従わずに勧告を受けると固定資産税等の軽減措置(住宅用地特例)が受けられなくなります。

    軽減税率の適用が外されると、1.4%の税率でそのまま課税されます。更地に戻した場合も特例の対象外となります。特例による軽減税率は最大で1/6なので、更地に戻すと固定資産税が最大6倍に増加します。

    4.空き家を売るメリットデメリット

    空家対策特措法が改正された影響は?_所有している空き家を売るべきか・貸すべきか判断するポイントは?

    【空き家を売るメリット】

    メリット①:売却したら現金化できる

    空き家を売却すれば、その資産を現金化することができます。手元に現金が入ることで、将来の投資や生活費に活用できます。

     

    メリット②:空き家の維持や管理から解放される

    空き家を売却すれば、その維持や管理から解放されます。管理やメンテナンスにかかる手間や費用がなくなり、ストレスフリーな生活を送ることができます。

     

    デメリット:資産がなくなる

    空き家を売却すれば、その資産が失われます。将来的な資金不足や突発的な支出に備えて、資産を保持したい場合は慎重に考える必要があります。

     

    5.空き家を貸すメリットデメリット

    空家対策特措法が改正された影響は?_所有している空き家を売るべきか・貸すべきか判断するポイントは?

    【空き家を貸すメリット】

    メリット①:家賃収入を得られる

    空き家を貸し出すことで、家賃収入を得ることができます。定期的な収入源となり、経済的な安定感を得ることができます。

     

    メリット②:家の劣化を防げる

    定期的な入居者がいることで、家の劣化や荒廃を防ぐことができます。空き家リスクを低減し、不動産の価値を維持することができます。

     

    デメリット①:空き室リスクがある

    長期間入居者がいない場合、空き室リスクが発生します。家賃収入が途絶えることで収入の不安定性が生じる可能性があります。

     

    デメリット②:将来売りたいときに難易度が上がる

    将来的に売却したい場合、入居者がいる状態での売却は難しくなります。また、入居者との契約解除などの手続きが必要となります。

     

    デメリット③:毎年確定申告が必要

    家賃収入がある場合、毎年の確定申告が必要となります。手続きの煩雑さや税金の支払いに対する負担が生じる可能性があります。

    6.空き家は売るべきか?貸すべきか?判断するポイント

    空き家は売るべきか?貸すべきか?判断するポイント_所有している空き家を売るべきか・貸すべきか判断するポイントは?

    空き家を放置していてもひとつもメリットはありません。売るか貸すか早めに選択をしないと損をするばかりです。前章では売る場合と貸す場合のメリットデメリットを解説しましたが、この章では、空き家を売るか貸すか、判断する際のポイントを解説します。

    7.まとめ

    コラム・住まい探しに役立つ情報

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